福寿会Blog
2021.09.14
ヴィラ秋篠 自分で頑張れることは
今朝の6時頃、宿直明けの私の目の前を
「おはようございます。」と言いながら横切られた94歳の女性のご入居者。
手にはゴミ袋を提げておられました。
外は小雨が降っており、ごみ入れとなるケージの組み立て作業もあったので
「足元が悪いので代わりにお出ししますね。」と言ってゴミをお預かりしました。
「自分で出さないといけないのに助かりました。ありがとうございます。」
そういってそのご入居者は、郵便ポストから新聞を取り居室へ戻られました。
自分でできる事とひとくくりでいっても千差万別です。
今朝の様な『ゴミを捨てる』という行為でも人それぞれです。
奈良市の分別のルールに則ってゴミ集積所まで自分でゴミを運ばれる方。
居室内でゴミ箱に入れれば、あとはヘルパーに依頼しておられる方。
ゴミ集積所までは難しい方のために、少しでも自分でできることを増やすために
ヴィラ秋篠が独自に設置した館内用のゴミ箱まで自分で頑張る方。
同じ行為でも、その過程や方法について選択肢を広げることで
その方ができる「自分でできる事」は可能性を広げることが出来ます。
在宅での自立生活を支えていくために
これからもより多くの選択肢を提供できるように関わっていけたら…
そんな事を感じた朝の一コマでした。