福寿会Blog
2021.08.20
ヴィラ秋篠 相手目線で・・・
先日、あるご家族からご入居者様宛に
集音器をお預かりしました。
ご入居者様の耳が遠くなり
やりとりの中で不自由を感じられての差し入れでした。
取扱説明書を拡大コピーして文字を大きくすることで
少しでも操作を覚えていただこうと工夫をしながら
ご家族の代わりに一緒に操作していきました。
やりとりを進めていく中で
操作は単純で比較的簡単ではあるのですが
なかなか伝わりにくい操作や説明がある事に気が付きました。
①ボタンの長押しでの電源 ON/OFF
説明書にはボタンを3秒長押しでON、5秒長押しでOFF
と書かれていました。
②電源の確認 ONは緑ランプ/OFFは赤ランプ
電源がONかOFFかはランプの色で確認することになっていました。
スマートフォンをはじめ電源ボタンの長押しは
今では当たり前のように感じますが
馴染みのない世代にはなかなか理解して頂くのは難しいようです。
また、テレビの電源でもそうですが
緑なら電源が入っていて、赤なら電源が切れているというのは
信号機の青は進め、赤は止まれと同じくらいの感覚でいましたが
緑であれ赤であれ、ランプが点いていることに変わりはなく
ご入居者の様な世代の方には
点いているのになぜ思うように動作しない?
というような感覚を覚えられるようです。
今では当たり前になっている操作方法や
表現方法などひとつひとつに対して
自分たちが普段使っているそのままの形で伝えても
耳元で・ゆっくり・大きめの声で丁寧に伝えるだけでは
伝わらないこともあるということ
相手の目線や時代背景なども踏まえて
馴染みの表現に変えて伝えることも
コミュニケーションの大事な要素の一つだなぁと
集音器のおかげで勉強することが出来ました♪