福寿会Blog
2021.01.09
ならやま園 特養2階『104歳の作品展』
特養に104歳を迎えられる女性の利用者様がおられます。
令和元年は、余暇の一つとして「ちぎり絵」を定期的に提供しており、この方も積極的に参加されていました。
4~5人のテーブルで皆さんで参加していただけるように大きめのちぎり絵の台紙を用意しましたが、
続けるにはなかなか根気が必要・・・
徐々に見ているだけの方が増えていき、気づけば104歳のこの女性の利用者様だけが熱心に続けておられました。
ひとつ、ふたつと作品は増えていき、年末に1か月間ほど、地域交流スペースで作品展を行うまでになりました。
職員が台紙を用意するとじっくり色を選ばれ、ご自身で折り紙をちぎっては、
のりで一つ一つ貼っていかれる集中力や意欲、感性は素晴らしいものでした。
出来上がった作品は毎回食堂に飾られましたが、作品が多く出来上がった為、
今回作品展として展示させていただき、他の部署の利用者様にも見て頂く機会を設けることとなりました。
鑑賞に来られると皆さん、大きく色鮮やかな作品に驚かれ、
104歳の方の作品と知るとさらに感動され涙ぐまれる方、
私もしてみようかなと新しい楽しみを持たれた方、
直接感想を伝えたいと仰られる方もおられ、大変好評でした。
感染症予防の為、外へ出かけることもなくなった中で、小さな個展に出向いたかのような時間となり、良い作品展となりました。
ご本人にも作品展として飾ってある場所へご案内させていただきました。
「わぁ~こんなにあったかなぁ?」「こんな風に飾ってもらえて、立派にしてくれはって・・・作品展なんて・・・」
「嬉しいわぁ~ありがとうございます・・・」と涙涙でご覧になられていました。
そして新年も新たに、さっそく作品にむかっておられる姿がありました。
作品名「福寿草」。
この方の作品からは、いつも優しさと力強さを感じます。いつかまたご紹介したいと思います。