高齢者福祉コラム

2024.05.22

もしも家族が認知症になってしまったら?

身近な家族がもしも認知症になってしまったら…

日本における65歳以上の認知症患者の人数は2020年に約600万人を超え、

2025年には約700万人が認知症となると予測されています。

・参考「認知症の人の将来推計について」(厚生労働省HPより)

 

これは実に、高齢者の5人に1人が認知症を患っている予測となります。

40~50代以上のご夫婦であれば、互いの両親のうち誰かが認知症となってもおかしくはありません。

ごく身近な問題として、認知症について正しい知識をもち、対応方法を知っておく必要があります。

認知症とは?

認知症とは、さまざまな原因により記憶や思考などの認知機能が低下し、

日常生活や社会生活に支障をきたすことをいいます。

加齢による物忘れと混同されがちですが、物忘れの場合「忘れたことは分かっているが、思い出せない」のに対し、

認知症では「体験したこと自体を忘れており、忘れている自覚がない」状態となります。

その為、食事したことを忘れたり、何度も同じことを尋ねたり、といった様子が見られます。

 

認知症の方との向き合い方

認知症の初期は加齢による物忘れと判断がつきにくい為

そうした症状が見られた場合には、まずは本人の様子をしっかりとチェックしましょう。

認知症の疑いがある場合には、かかりつけの医療機関や近隣の地域包括支援センター等の

然るべき施設に相談をしていただくことが大切です。

・参考 奈良市の地域包括支援センター所在地一覧(奈良市HPより)

 

認知症の初期であれば、ご本人も自覚症状に不安や恐れを抱いておられます。

周囲が口々に声をかけることで、本人がパニックとなることもあります。

落ち着いて、優しい口調でゆっくりと話し、むやみに刺激を与えないように注意しましょう。

 

ご家族は、頼りなくなってしまった本人に対し、情けない気持ちを抱くとともに、

「どうしてこんなことも出来ないの」とイライラした気持ちにもなってしまいますが、

叱ったり責めたりすることは、本人の心を閉ざし、認知症の進行にも悪影響を及ぼしかねません。

一番不安を感じておられる本人のお気持ちに寄り添うことが大切です。

家族が知っておくべきこと

認知症の方を介護することは非常に大変です。

ひとりで抱え込んでしまうと、お世話をするご家族も疲弊していきます。

 

家族や親族の協力とともに、かかりつけの医師やケアマネージャーなどの専門職から

積極的に助言や情報を得ることが大切です。

・参考「認知症に関する相談について」(厚生労働省HPより)

昨今は多様な介護サービスが充実しており、適切に使用頂くことでご家族の介護負担を軽減しましょう。

65歳以上の方については、介護認定を受けて頂く事でサービス利用時の負担を軽減できます。

・参考「要介護認定」(厚生労働省HPより)

当法人 福寿会においても

在宅・通所・入居の各事業所が、各ご家庭のニーズに応じサービスを提供させていただいております。

リンク:社会福祉法人 福寿会 事業所案内

まとめ

認知症の方の言葉や行動には、本人なりの理由が必ず存在します。

頭から否定するのではなく、本人の思いを想像して、受容することが大切です。

ご家族の身体的・心理的な負担の軽減の為、外部の介護サービスを上手に活用し

認知症のご家族と穏やかな気持ちで向き合ってさし上げて下さい。

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